「成長」無縁
2016年6月25日 | CATEGORY - 女性とともに
「アベノミクスなんて別世界のむなしい言葉。働いた分だけ報われる雇用環境を作ってほしい」
いま日本では格差が広がり、貧困率も増え続けている。12年の貧困率は全体で16.1%ひとり親家庭なら5割超に上る。18歳未満の子どもの貧困率も増え続け、12年は16.3%、6人に1人が貧困状態である。厚生労働省が2014年に発表した国民生活基礎調査によると、生活が「苦しい」とする世帯はふえ続け、特に母子世帯では8割を超えた。生活保護費の生活扶助は13年から段階的に6.5%減った。(2016参院選を問う~朝日新聞6/20)
礼拝会の使徒職の場には、こういった現状の中に身をうずめ、女性や子どもたちの声に耳を傾け,寝食を共にしている姉妹やライコスのみなさんがいます。
教皇フランシスコは次のように語っています。
「もっとも弱い立場にある家族である若者や子どもたちにとりわけ目を向けましょう。彼らの多くにとって、未来は計り知れない可能性に満ちています。しかしその一方で、戸惑い、目標を失い、暴力、虐待、失望という絶望的な迷路に陥ってしまう若者や子どもたちもいます。彼らの問題はわたしたちの問題です。その問題を避けて通ることはできません。わたしたちは共にその問題に向き合い、話し合い、対話に行き詰まることなく、有効な解決策を見いださなければなりません。単純化しすぎているかもしれませんが、若者が未来を担う力を持てず、新しい家庭を始められない状況を強いられる文化に、わたしたちは生きていると言えるのではないでしょうか。この文化は、他の人々には非常に多くの選択を与えていますが、そうした人々も家庭を持つことを思いとどまっています。」
(教皇フランシスコ 米議会での演説2015/9/24)