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女性とともに -Hacer-

④「礼拝会の教育学 第一章 教育学へのアプローチ:声と経験」のエッセンス

2018年3月5日 | CATEGORY - 女性とともに

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教育学的に体系づけるという提案

 

150年の歴史を経て、現在、礼拝会は4大陸に存在しています。そこでは疎外の状況にある女性たちの固有のコンテキストの現実や必要性に合わせて、教育的な事業を、様々な形に発展させてきました。これらの教育的な事業は、

 

様々な形の排除によって被害を受けた女性たちの人格的、社会的な解放、促進、統合

 

という、修道会のはっきりとしたミッションを分かち合っています。この体験が、私たちが礼拝会の教育学と名付けた固有の教育学的スタイルをこれらの事業へと完成させるのです。カリスマに、創立者マリア・ミカエラの教育学に忠実でありながら、21世紀に合った職業性や専門性にまで発展し続けているひとつのスタイルなのです。

 

カリスマから来る基礎的な要素や、共同体、グループそして同伴された女性たちの経験によって対話に入っていくという教育学の本の前で、私たちは出会うのです。

 

この教育的な価値、実践、スタイルや特徴的な教育学的方法を構成するやり方に近づき、その機関に参加している各人の感性によって活性化されるひとつの作品なのです。

 

なぜ修道会の教育学的提案を体系づけるのか?

 

はじめに、礼拝会の教育学を体系化するということは、教育学的知識と修道会の使徒職の形を整理することができます。全体のイメージ、すなわち教育的な実践と関係の多様性を示すひとつの地図を提示することになります。要するに現代実践されている刷新された要素と同様に、修道会の遺産から光である良いものをひきだしてくれるのです。

 

第二に、礼拝会の教育学を体系化すると、修道会レベルで教育学的経過を調和させることができるようになります。

 

第三に、教育学的知識を可視化させ調和させるという事は、礼拝会のカリスマとその教育学的文化の結びつきを強くします。おそらく、礼拝会の歴史は同時に人間性の賦与や人権に配慮されたひとつの教育学の歴史でもあります。全ての時代で、女性の前進への挑戦に同じ刷新と創造性で応えてきたわけではありませんが。

 

教育学的知識に調和し、それを強化することは、礼拝修道女のアイデンティティが礼拝、解放、そしてエウカリスチアというカリスマの基本的な要素との親密な結びつきであるということを私たちに確認させてくれます。

 

教育学的文化を認識し強化することは実践の質を分析して女性への配慮や励ましを改善させていく事だと私たちは思っています。

 

つまり、教育学を体系化するということは、21世紀の修道会に差しだされた挑戦に目いっぱい大胆に応えることを可能にさせてくれるでしょう。

 

・どうやって礼拝会の教育学を体系づけるか

 

私たちは、それぞれのグループや女性たちの声や体験を集め、固有の[1]教育学的な文化であると認めることを可能にするある民俗学の方法論を選びました。

 

教育学的文化における知識、原理、理論へ、どのように対話の中で入っていくかを分析するためには、この事業を日々共に生き、参加し、そのメンバーとの絆を親密にし、その奉仕に身を置く必要があります。

 

2013年に、「礼拝修道女会の文化と教育学」というプロジェクトを具体化しました。礼拝会の解放の活動の総本部分野と共に、疎外の状況にある女性たちへの支援の型を体系化するプロジェクトです。

 

世界における礼拝会は修道会が、管区や大陸と呼んでいる地域や領域の中に存在しており、様々な国々から成っています。現在、礼拝修道女会は、ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸の24か国に存在しています。(WWW.adoratrices.com

 

シスターたちは、それらの国々で、専門職グループや慈善ボランティアグループとの共同体の中で、売春や、他の搾取や疎外の状況にある女性たちへの総合的な支援のための約150の社会事業を展開しています。更に40の教育センターをコーディネートし、公的・私的な機関やNGO、他の関連団体と協働しています。

 

2007年から修道会は、熱心な協働と国際ボランティアを行うアラマンタ連帯基金の創設を通して、礼拝会のミッションへ別の形で応えてきました。それは修道会の本来の価値の中から出てきたコミットメントの現れです。(WWW.fundacionamaranta.org

 

礼拝会の存在と、売春や人身売買、性暴力などの状況の中で個人の権利を侵害、搾取され苦しむ女性たちのための多くの事業は礼拝会と共に発展し、希望と自由の種を撒き続けています。

 

全部で、女性への70のインタビューと、専門職への40のインタビュー、そして専門職との、女性との、そして両者が参加[2]した15のグループ討議が実現しました。

 

この調査と分析の結果は、礼拝会の教育学の詳細な総論であり、教育学的モデルと礼拝会の文化全体に、横断的に取り組んでいる教育学的意味のある一枚の地図なのです。

 

[1] 方法論的論理の根拠と民俗学的切り口の様々な案への適合はGOETZ,Jに基礎を置いています。LECOMPTE,M(1988)「民俗学と教育学的調査における質的デザイン」マドリッド:Morata; HAMMERSLY,M. ,ATKINSON,P(1994)「民俗学。調査の方法」バルセロナ,Paidos;TAYLOR,S;BOGDAN,R.(1984)「調査の質的方法論の紹介」バルセロナ,Paidos;BEATAUX,D.(2005)「生活の物語。民族学者の視点」バルセロナ;Bellaterra

 

[2] スペインのアリカンテの女性たちの事業やベルガモとミラノのマルティネラ、カイロス、ポグリアナスカで、共に生活し参与的観察で生活を分かち合いました。コロンビアでは、人間形成のセミナーや生産部門、ボゴタの共同住宅での日常生活、ミケリーナ工場や製造部門に積極的に参加し、フアン・ホセ・ロンドン共同体の事業やブカラマンガの教育労働事業で分かち合いをしました。ボリビアでは、人身売買や性的搾取の被害を受けた年少者を支援する事業“Sayari Warmi”や労働教育セミナー“El Alto”、ラ・パスの母子施設に加わることができました。ロンドンのラハブプロジェクトやタンヘルの年少者の保護ホームもよく知りましたし、バルセロナの“Sicar cat”事業の日常的なダイナミズムも分かち合いました。

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